ジュエリーが好きであるということが大切です。
絵を描く能力は、訓練すれば身に着きます。
しかし、ジュエリーデザインには、貴金属の性質や宝石の特徴、ウィークポイントなど、
把握しておかなければならないことがたくさんあるので、好きであるということだけでも、
強みになります。
さらに、絵を描くことが苦痛でなければデザイナーに向いていると言えます。
大胆な発想ができる人は、華やかなコンテストなどに向きますが、
顧客の要望にこたえるオーダージュエリーのデザイナーは、
顧客の好みをよく把握できる人が求められます。
メーカーなどに所属するデザイナーは、流行に敏感な人がよいでしょう。
個性が求められる職業ですが、それぞれに活躍の場があり、
バランス感覚が必要な職業ともいえるでしょう。
【一口メモ】
小売店でオーダージュエリーのジュエリーデザイナーをしている私の先生は、「デザインセンスを磨くためには、”かたち”に親しみなさい。」とおっしゃっていました。
平面ではなく、立体の”かたち”を観察する機会を増やしなさい、という意味で彫刻展や現代美術展、建築展などを観るよう勧めていました。デザイン画は平面ですが、作るものは立体です。立体を想像できなければ、紙に書いたものが思い通りの仕上がりではなかったということも起こります。
海外では、建築家がジュエリーを発表したり、元彫刻家が有名デザイナーになったりする例が見られます。日本でも、建築家や彫刻家出身のジュエリーデザイナーが何人かいます。それは、彼らが、立体を想像する能力にたけているからかもしれません。